土曜日, 7 月 24th, 2010 | Author: sibsiv  |  add to hatena hatena.comment (0) add to del.icio.us (0) add to livedoor.clip (0) add to Yahoo!Bookmark (0) Total: 0

書くのが遅くなってしまいましたが、先日2010年7月22日(木)にHCD-NetのNEMワークショップに参加してきました。

2009年7月に内閣官房により電子政府ユーザビリティ・ガイドラインが公開され,ユーザビリティに関する理解と実践が以前にも増して重要になっています.HCD-Netでは,この電子政府ユーザビリティ・ガイドライン中にも記載されているNEM(Novice Expert ratio Method)について,ワークショップを企画いたしました.
講師として,NEMを業務でも実践し,この分野の専門家である株式会社U’eyes Designの伊藤泰久氏をお招きいたします.実習形式でNEMの基礎を学び,業務への応用を考える良い機会です.多数のご参加をお待ちしています.
by NEMワークショップ : HCD-Net

ワークショップは13:15~17:15の4時間で行われ、講師の伊藤氏による「NEMや電子政府ユーザビリティガイドラインの説明」と、「UI改善前後のNEMの測定と検証の実習」の大きく2つの内容でした。
以下、内容やそのとき思ったことなどを挙げていきます。

■電子政府ユーザビリティガイドラインについて

・電子政府ユーザビリティガイドラインの背景として、2004年から2007年まで提供されていたオンラインパスポート発給システムが紹介された
・なんとこのパスポート発給システムは開発・運用費から発給コストを算出すると一冊あたりの3000万円などになってしまうらしい
・このような事例や結局オンライン化しても使われないという背景があり、重点項目を絞り込んだりガイドラインを策定している
・ガイドラインは「企画」「設計開発」「運用」「評価」の4フェーズのサイクルが定義されている
・その中でも、府庁の担当者が参照することを前提に「企画」段階に重点が置かれている
・ユーザビリティ向上のための手法の一つとしてNEMも挙げられている
・具体的な目標として「有効さ」であれば達成率、「効率」であれば所要時間やNE比を指標とする例が挙げられている
・目標は漠然と決めるのではなく、現状のシステムの測定結果から算出する

■NEMについて

・NEMの説明は「NEM(Novice Expart ratio Method)」を参照
・過去の事例からNE比が4.5以上の場合に問題があるといわれている
・ただし、年々サイト全体の質の向上や、ユーザーのリテラシーの向上などにより数値も変わってきており、最近では4とか3.5を目安にしてもよい
・NEMを見るときには、併せて達成率も見る必要がある
・NEMを計測するツールとして、GapFinderやオンライン版のGapFinder on LINEがある
・タグ埋め込み型等のオンライン計測ツールを利用すれば、全ユーザーの操作情報からNE比を求めることができる
・ただし、ユーザーを特定する情報とともに、その人が初心者に該当するか熟練者に該当するか判断しなければいけない

■実習
・市役所等にある証明書発行機をテーマとしたシミュレータ(ELギア)を利用
・特定条件で住民票を出力するシナリオを前提とした
・改善前のUIに対して、タスク時間を計測(ワークショップ参加者は初心者として。)
・その結果からNE比を算出し、現状の問題点をチームで相談し、改善
・改善後のUIに対して、再度別の人を被験者としてタスク時間を測定
・改善前後でのNE比を比べると改善の効果が一目瞭然となる
・たとえばボタンを左右のどちらに置くかなどでも明らかな違いが出ていて面白かった

以上、参加できなかった方も参考にして頂ければと思います。

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